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会社に戻ると、
ジョングクがすごい好印象だったみたいだな、相手先からわざわざ連絡きたぞって、
課長に褒められた
今回の仕事の大成功をもって、ジョングクくんはもう1人前と認められ、
私も指導員という立場を解消された
そして、ジョングクくんは、持ち前のセンスと負けず嫌いの根性で、メキメキと仕事をこなしていった
ユンギさんはというと、
彼もまた、無駄はないというか、
多くは語らないのに、淡々と仕事をこなし、
私たちも自然と働きやすいような環境になっているような気がする
ある日、ユジンとご飯食べに行こうって、仕事終わり、
待ち合わせの休憩スペースであるカフェテリアに寄った
ゴホゴホと咳をする声が聞こえ
カフェテリアでは、ユンギさんが、
コーヒーを手に ボーっと外を見つめていた
かっこいいな…
でも、だいぶ疲れてる…大丈夫かな
入るのをためらっていると、
外を見たまま、
「入りゃいいじゃん」って。
この人、頭の後ろにも目があるのかな
「窓に映ってる」
あ…
人の心の声まで読めるの?って思ったわ
「お疲れ様です、失礼します……」
「ん、おつかれ」
コーヒーを入れ、ソファに座る
沈黙が流れ、なんだか気まずい
「今日、出してきた案件って、お前のアイディア?」
沈黙を破ったのは、ユンギさん
「はい」
「だろうね…めっちゃナイス」
そこから、また、沈黙
少し、風邪気味かな、声がかすれている
「部長…お仕事大変でしょうけど、
おカラダ、大切にしてくださいね」
何となく、そんなことが口から出た
顔も少し赤い気がする
熱でもあるんだろうか
「だな……お前を傷つけてまで、
仕事を選んだくらいだもんな、
へこたれてちゃいけねぇな」
コーヒーをグッと飲み干し、去っていった
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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時