24 YG ページ24
(YGside)
入社2年目に後輩の女の子が入ってきた
「これ、おしえてくださぁい♡分かんなーい」
なんて
女の武器を使って猫なで声をだす女が多い中
仕事を覚えようと必死こいて、くらいついてくるA
そして、1から10まで言わなくても理解し
応用もできるし、気が回る
いつの間にか、オレのお気に入りになっていた
いや、言い方悪いかな
そう、好きになっていた
そして、この子もオレの事を好きなんだろうなとは勘づいていて
自分の誕生日から付き合うことになった
言葉足らずで、不器用なオレは
素直に「好き」という簡単な言葉さえ、なかなかかけてやれずいた
そんなオレにでも、彼女はいつだって
「大好き」って
とびきりのかわいい笑顔で笑いかけてくれた
寂しいって言う夜や、退屈だって夜に会いに行ってやったり
テレビの調子がおかしいんですって言えばなおしてやったり
仕事でほめられた、失敗した、そんな話をきいてやったり……
いつも、そばにいてくれてありがとう
優しい言葉なんかより
そばにいて心の支えになってくれる方がいいって
なかなか好きだと言わないオレをディスりながらも
幸せそうにしていて
「自分の飛躍のために、海外行って修行したら?」
なんて、ジンヒョンから言われた時、めちゃくちゃ悩んだ
オレの腕の中で甘えるAに
もし、オレがそばにいなくなったらどうする?
なんて、質問を投げかけた
「絶対ヤダ!ユンギさんのそばから絶対に離れない」
って即答
……だろうな
連れていくことなんて、まだ出来ねぇ
待っててなんて、ワガママもいえない
遠距離も…寂しがり屋のAにはキツイだろう
最初はつらいだろうけど
自由にしてやるのがオレの出来ることかな
そして、贅沢言うなら、誰のものにもならずに、オレがいつか迎えに行くまで待ってて欲しい
ズルいオレは結局、自分の口から言えず
Aは会社の辞令をみて知った
ごめんな
やっぱりオレ、恋愛にむいてねぇのかな
♫
忙しなくする日々 keeping myself busy
紛らわせるため 埋め込んだスケジュール
でも忘れられないよ
脳裏に焼き付いた lake tattoo
日本で、どこからか流れてきたメロディ
オレの気持ちを代弁してるような気になる
♫
また未来で笑顔で会えるように
その歌詞を頼りに踏んばる
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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時