✾ ページ43
「どこ行きますかー?先輩!」
『んー、お金無いから下のおでん屋で良い?』
ホン タサンの件が無事に終わったツキは、受付のポンパドールの女性、シセルと出かけていた。
シセル「とか言ってー!そのバッグ、何気に新しくないですか?その、エディターズバッグ!」
『ふふん!これは貰い物なのー!』
シセル「でも、それよく見たら...。」
『良いの!これは特別気に入ってるの!よし!おでん屋まで競走だー!』
シセル「あ、ちょっと先輩!」
「っうわ!」
『きゃ、!』
ツキが勢いよく走り出したその時、横から出てきた男性とぶつかった。
「あ、すいません。
大丈夫ですか?ごめんなさい...。」
『...!』
痛そうな表情をしながらツキは近寄ってきた男性を見あげると、その場に硬直した。
綺麗な瞳。
黒髪のマッシュヘア。
うさぎ顔の可愛い顔。
彼のその全てが神々しくて、ツキは時が止まったような感覚に陥った。
シセル「って、先輩!大丈夫ですか!?」
『...大丈夫。』
「すいません。
ほんと、ごめんなさい...。」
彼はそう言うと自転車に乗って、去っていった。
『...。』
シセル「...先輩?」
『...チョーゼツイケメンだったね。
今の人。』
シセル「えぇ?本当ですか?」
『...どストライク。』
ツキは彼のその背中が見えなくなるまで、ずっと見つめた。
シセル「ん〜!ほんと美味しいです〜。」
大将「はは!お口にあって何よりです。」
『...。』
シセル「も〜!まだ言ってるんですか?先輩!」
『名前だけでも聞いとくんだった〜...!!』
ツキは頭を抱えながら、そう言った。
シセル「あのタイミングて聞いたら、かんっぜんに!変な女ですよ!」
『いや、もう危ない女だと思われてもいいよ!あんなイケメン、もう一生お目にかかれないかもしれないんだよ?』
169人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時