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JN「よし、これで以上!」
『お疲れ様でしたー。』
会議終わりの校閲部に、軽い足取りで入ってきたユンギは珍しく笑いながらこう言った。
YG「ホン先生の新作、完成しました。」
『...はぁ...。』
JN「お!出来た!?」
HS「見せて見せてー!」
NJ「あ、調べたところだ...。」
JM「...。」
各自がそれぞれの反応をする中、ユンギは一冊の本をツキに手渡した。
YG「で、これはホン先生からお前にだ。」
『私に?』
ツキはユンギから本を貰うと席に座り、本を捲った。
『...480、480...あ!あった...。
あ、立日橋に直っている...!それと...あ!女子高生の言葉遣いも直っている!』
HS「んー?どこー?」
『ほら!チョベリグが、地味に上手い!ってなってる!』
ニコニコとした笑顔でそう言うツキに、ジミンは唖然とした表情でこう言った。
JM「ありえない...あの堅物作家が意見を変えるなんて。」
NJ「本当に、ツキは凄い...。」
JM「は?ツキ?呼び捨て?」
JN「新人なのに偉いぞー!おりゃおりゃ〜!」
『わ、ちょっとやめてくださいよ!』
みんながツキを褒めたてる中、ソクジンはツキを抱きしめ、頭を撫でた。
『...ん?なんだこれ。』
ツキがページを捲っていると、本の真ん中に1枚の栞が挟まっていた。
JN「...これって...!」
『...!』
その栞には、ホンの達筆な文字でこう書いてあった。
”地味にスゴイ!”ユ ツキ様へ。
JN「...すっかり、ホン先生に気に入られたみたいだね。」
ツキはソクジンのその言葉に嬉しそうな表情を浮かべると、こう言った。
『...でも、クビにならなくて良かったぁ...!』
JN「え、クビ!?」
JM「...はぁ、誰がそんなこと言ったの?」
『え?いや、だって...。』
ツキが目の前に居るユンギの顔を見あげると、ユンギはニヤニヤとした表情をしていた。
JN「もしかして、ホン先生が言ったもうバンタン社では書かない!っていうの気にしてた?」
『そりゃ!誰だって気にしますよ!バンタン社の半分を売り上げる大人気作家なんでしょ!?焦るに決まってます!』
JN「あれはね、今に始まったことじゃないんだよ。
まぁ、簡単に言うと先生の常套句!僕も担当だったけど、大変だったよ〜...。」
『...。』
HS「ユンギヒョンも相当聞かされたんじゃない?」
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時