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『...。』
浮かない表情で、ツキがエレベーターを降りていると前方に見知った顔が現れた。
TH「...あ、ユンギヒョン。」
YG「...その顔じゃ、お前も大変みたいだな。たまには、行くか?」
TH「...んー...。」
『...テヒョナ?』
TH「!...。」
ツキはテヒョンの姿を確認すると、興奮したようにこう言った。
『テヒョナも受かったんだー!』
TH「...しぇんぱぁいぃぃ...。」
『また泣いてんの?ねぇ、聞いて!私も受かった!受かった!ま、校閲部だけどね!』
TH「校閲...!?」
『テヒョナは!?配属先どこ?』
YG「...。」
TH「...ぁー。」
テヒョンとユンギは、2人合わせて目を合わせながら気まずそうな表情をした。
『つーかさぁ、なんでテヒョナがButterの編集部に居るの!?』
TH「先輩酔ってる?かわいーね♡同じ話何回もしてる♡」
『ユアノスなんて着ちゃってさ!編集者ぶってるわけ!?』
TH「俺は先輩とお揃いが着たいなー?でも、副編のファッションチェックが毎朝ダラダラあるから、しょーがないんだよね。」
YG「お前らさっきから話噛み合ってないぞ。」
ユンギの奢りにより、完全個室のサムギョプサル店に来たツキ達は、先程から部内の愚痴やら何やらを色々と吐き出していた。
『確かにテヒョナはちょっと変わってたけど、昔から他よりずば抜けてセンス良かったしさー。』
TH「先輩...♡俺の事そんな風に思ってたなんて...!」
YG「テヒョナ、お前今日おかしいぞ?」
『そんなテヒョナが今はこーんなにキラキラしてて、私の憧れてるButter編集部にいるなんてね!!お酒ください!』
TH「先輩、また同じこと言ってるー♡」
テヒョナは、ツキに惚れ惚れとしながら自分のスマホでイケメンの画像を探していた。
YG「なんだお前。イケメン探して、自己肯定感あげようとしてんのか?」
TH「仕事です!しごと!俺は先輩とヒョン達以外興味ありませんー。」
『ねぇ、てかさ。私がバンタン社憧れてたの知ってたよね?知ってて、あえて受けたんだよね?』
TH「えー、なんか成り行きで?」
『は、成り行き?成り行きで編集者とか喧嘩売ってんの?』
ツキは、膝を叩きながら泣きそうな表情でこう言った。
『私がどんな思いでここまで来たと思ってんのよ!』
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時