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その頃、初日そうそう問題を起こしたツキは淡々と校閲に取り掛かっていた。
『...。』
JM「見落とし。」
『は!?』
ジミンがツキのゲラに手を添えながら、そう言った。
JM「大邱の感じが”大邸”ってなってるよ。文字が似てるから、間違えやすい固有名詞なんだ。」
『...でも、これ小説のひとつなんですよね?』
JM「それが何?」
『フィクションなら間違ってても良いんじゃないんですか?ほら、さっきの品のない編集者も言ってたし。』
JM「カンさんの発言は鵜呑みにしない方がいいよ。」
ジミンのその発言に、ツキは怪訝な表情をした。
JM「本当は、校閲者に見せる前に編集者がゲラを読むことになってるんだけど、あいつの場合ノーチェックなんだ。」
『何それ。だったらあのタコにちゃんと言えばいいじゃないですか!』
JM「話を戻すよ。フィクションでも、固有名詞を使っている場合は本来の読みに直さないとダメです。ただし、”あえて”間違った表記にしている可能性もあるから、”あえて”か”単純ミス”かを疑問出ししてね。」
『...面倒くさ...!』
ツキがわかりやすいほどに、面倒くさがっているとそれを見たジミンは、ツキに顔を近づけ、こう言った。
JM「このぐらいのことを面倒くさがってたら、この先、生きていけないよ?」
『...。』
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時